掬水月在手 弄花香満衣
天山七十八翁
〔曹洞宗管長 白龍天山大和尚禅師猊下(鈴木)〕
大本山永平寺六十九世 昭和十六年六月十一日寂)
水を掬すれば 月 手に在り
花を弄ずれば 香 衣に満つ
唐の于良史「春山夜月」
人間というものはその交わる友達や環境、あるいは玩弄する物によっていつの間にか影響され、その品性が高尚にもなれば下品にもなるものである。だから、つとめて清浄で上品なものに親近し、不浄で下品なものからは遠ざかるように心すべきである。
水を両手に掬えば、高く天空に輝く月が期せずしてわが手中にあり、花を手折ればその芳香がいつのまにかわが衣にしみこむように、何事もひたすらに精進努力して退転することなければ、その妙所は自然にいつかわがものとなるのである。諸解説あり



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